ケーススタディ

グレートウォールモーター(長城汽車)社

ホットスタンプを立ち上げる中国最大のSUV/ピックアップ車メーカー

グレートウォールモーター社、AP&Tの生産ラインを採択

2015年1月、AP&Tは中国第7位の自動車メーカー、グレートウォールモーター(長城汽車)社に、ホットスタンプ用製造ライン一式を納入しました。AP&Tはこれまで、中国の自動車産業の複数のサブコントラクターにホットスタンプ設備を供給してきましたが、中国の自動車メーカーに直接納入するのは今回が初めてです。GWMはすでに、ホットスタンプラインの拡張への投資を計画しています。

「中国最大のSUV/ピックアップ車メーカーは、当社と共にホットスタンプのニッチに参入しようとしています。これは当社にとって大きな前進です」AP&Tの中国エリアセールマネージャー、Jack Wangはこのように述べています。

今回の納入は、ブランクを加熱炉に送るDSTスタッカー、材料を加熱するローラーハース炉、プレスを出し入れするスピードフィーダー2基、および800 tのODENプレスのターンキーラインになる予定です。成形ツールと窒素ガス発生器、プロセスの冷却装置もシステムの対象となります。

さらに、納入の一環として、統合とプロセス制御、オペレーターとメンテナンス要員向けのトレーニングも実施されます。

このGWMグループの初のホットスタンプラインは、北京の約200キロ南に位置するXushui Baoding(保定市徐水区)の新しいプラントに設置されました。同ラインは現在、AピラーとBピラーの製造に使用されていますが、今後は他のコンポーネントの製造も予定されています。現在、これらのコンポーネントは、SUV車Haval H2とH9に使用されています。

「当社は、ホットスタンプ技術を、自動車産業の顧客の間で高まり続ける、安全性と燃費への期待に応えるための一つの手段と見なしています。基本的に、当社が製造するすべてのモデルが、最終的にホットスタンプで製造された部品を搭載することになります」と話すのは、グレートウォールモーターのZhen Quanchang設備部門マネージャーです。

サプライヤーに選ばれたのは偶然でありませんでした。AP&Tはすでに、フィアットやフォルクスワーゲンを含む欧州の自動車メーカー数社に納入の実績がありました。

「AP&T社は、製品開発の知識を長年の間に身に付けた、市場で最も成熟した段階にあるホットスタンプ技術のサプライヤーです。AP&T社との協業体制によりゆるぎない安心感が生まれています」と、Zhen Quanchangマネージャーも述べています。

AP&Tの納入ラインは炉内へのブランク投入用DSTディスタッカー、材料加熱用のローラハース炉、プレスへの投入および取り出し用スピードフィーダー2基および800トンODENプレス、そして金型が含まれます。 AP&T はまたオペレーターと保全要員のトレーニングだけでなく統合とプロセス制御も納入しております。
AP&Tのラインで製造された部品グループへの需要は、生産能力を超えるまでに増加している。このため、グレートウォールモーターは、次の段階としてホットスタンプのラインを3基増設する準備を整えている。

ラインの設置と始動は2015年1月に完了しました。

さらにZhen Qunchang氏は「発注から製造の開始までのプロセスは順調に進み、AP&T社のノウハウと経験も十分に証明されました。AP&T社は単に機械を納入するだけの会社ではありません。我々は、プロセス全体を通じて、素材の選定から最終製品の性能要件まであらゆる点について技術的な討議を重ねました。新たな素材と方式が出現する一方で設備の開発を続けられる、そのような意味で協業体制と言っているのです」と述べています。

ホットスタンプラインは、グレートウォールモーター社の本社に併設された、保定市の新しい製造プラントで初めて導入されました。現在、同プラントには冷間成形用のラインが5基稼働し、500名が就労しています。

AP&Tのラインで製造された部品グループへの需要は、生産能力を超えるまでに増加しています。このため、グレートウォールモーターは、次の段階としてホットスタンプのラインを3基増設する準備を整えています。第3ステージも計画されており、すでに建設が開始しています。

2015年5月

グレートウォールモーター(長城汽車股份有限公司)について

  • GWMは、年間生産高67.5万台の中国第7位の自動車メーカーです。1984年に設立された同社は、2003年に証券取引所に上場した中国初の私有自動車メーカーとなりました。
  • 当初GWMは製造車種をピックアップ車に絞っていましたが、1998年にニッチ市場で最大のメーカーになり、以来その地位を維持しています。GWMはここ10年間で、中国で最も多くのSUVを生産しています。SUV車Haval Hシリーズは2010年に製造を開始し、現在中国のSUV市場で最も多く生産されています。GWMはまた乗用車も製造しており、同地域の上位10社にランキングされています。
  • 製造の内訳は国内市場向けが最大ですが、海外での車両販売に乗り出した中国の自動車メーカーにも名を連ねています。同社の車両は現在、全大陸で販売されています。
  • GWMは、完全な生産体制が可能なプラントを4基保有しています。また世界各地に、10箇所前後の組立プラントを保有しており、グループ全体の従業員数は6万人です。
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